THE RAKE
2019年5月25日発売のTHE RAKEに掲載して頂きました。
初めてのフルオーダー成功のコツQ&Aという企画で、6ページに渡って掲載頂いております。
今や雑誌に載ったからと言って商売が繁盛するというような簡単な時代ではないのですが、それでもやはりこの雑誌に載るというのは1人の職人として大変光栄な事だと思っております。
私をご指名下さり、取材頂いたK様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
・・・思えば、初めて雑誌に掲載頂いたのは今から7年前。
メンズE Xの「硬骨のアルチザン」という企画で、光栄にもその第一弾でご紹介頂いたのが最初でした。
当時は「サルト ドメニカ」として、いわゆる二足のわらじで活動していた頃です。
まだ職人として一人前にご飯が食べれている訳ではなく、ましてやお店も構えていなかったような半端者の私に、あのような素晴らしい機会を与えて頂いた事は、人生最大の幸運であったと言っても過言ではないかも知れません。
しかし実際のところ、あの雑誌掲載を持ってしても職人一本で食べて行ける程仕事が増えた訳ではありません。現実とはそんなに甘くはないものです。
それでもやはりあの掲載があってこそ、私の人生は大きく開けたと感じています。
7年の月日が経ち、独立してお店を持った訳ですが、TWTGの石見さんがミューゼオ・スクエアで取材して下さった以外は、雑誌からの取材依頼はありませんでした。
まあ個人事業主となり、財力もなく、ましてや東京を離れて大阪に移ったとなればそんなものかなと思っていた所に一本の電話が。
最近独立し、ライターとして活躍されているK氏からの取材依頼でした。しかもそれがTHE RAKEの企画との事。
世界の名サルトが厳選されて紹介されているあの雑誌はやはり一際光るものがあり、私自身にとっても一つの憧れでもありました。
ですので、ご依頼を頂いた時は素直に嬉しかったというのが正直な感想です。
まあ口には出さねど、本音ではどの職人もそう思っているものではないかと思います(笑)
取材は純粋な私の紹介というよりはオーダーの疑問に答えるという企画でしたが、私の服の紹介にもページを割いて頂き、大変ありがたいものでした。
インタビューと撮影は約3時間を要しました。
カメラマンの方も重い機材を持ってこられ、決して条件の良いとは言えない私の店内でベストな撮影をして下さいました。またの機会にご紹介したいと思いますが、私のお店はとにかく狭いのです。。
実際に出来上がった誌面を見るとまるで私ではないような写りで、プロの技というものを見せて頂いた思いです。
インタビューに関しても、私の拙い受け応えを分かり易く編集頂いたK氏に感謝です。こちらもプロそのもののお仕事と拝見させて頂きました。
雑誌が発売されて、国内外のお客様からお祝いのお言葉を頂きました。こんな私のような場末のテーラーを応援下るお客があってこそ、私も生かして頂いているのだとあらためて感謝した次第です。
大阪の片隅でひっそりとお店を営んでいる私ですが、こうしてスポットを当てて頂いた事に心から感謝したいと思います。
応援して下さる方達の為にも更に精進して参ります。