横地の目
今日もお店で一人黙々と作業しておりました。
コロナの感染者数も最近はぐっと減って来ましたね。
東京で28人、大阪は6人。もうそろそろ緊急事態宣言の解除を考え始めても良さそうな気も。
しかし韓国では再びクラスターが起こって来ているようですし、やはりまだまだ油断は禁物なのでしょうか。
早く元の生活に戻ってほしいものです。
今日も一人そんな事を考えながら縫っておりましたら、いつの間にか服が出来上がっておりました。
こんな時期ではありますが、少々急ぎの納品をご希望のお客様です。
このような状況でも貪欲にお洒落を楽しんでおられるお客様がいらっしゃる事は大変ありがたい事です。
本仕上げに向けて作っているのですが、肩縫いのしつけを終えて、ボディに着せ付けてチェックをしているところです。
服作りの中で、やはりこの瞬間が一番楽しいですね。
平面だった服が肩を縫い合わせて立体になり、人が羽織れるようになった瞬間。
今までお腹一杯服を作らせて頂いて来ましたが、この瞬間はいつもワクワクします。
これが失くなったら引退する時でしょうね、、。
背中も綺麗に収まりました。
チェック柄なのでよく分かりますが、横の地の目が綺麗に水平に通っています。
服は結局、縦地の目と横地の目が垂直水平に通った状態が一番美しいというのだという事を今更ながら再確認しました。
仕上げまで気を緩めず仕立てて参ります。